準決12Rで竹内雄作の番手から2着に食い込んだ吉田敏洋(39=愛知)は、まるで自分で2周先行したような疲労度だった。

「雄作には『やるならとことん付き合うぞ』とだけ言ってあった。覚悟はしていたけど、呼吸も出来ないぐらい苦しかったです」。

南関ラインの先頭を任された堀内が2段駆け覚悟の玉砕先行でくることは容易に想像できた。レース展開のカギは竹内が先行争いに付き合うかだけ。そして、竹内の選択を「勝ち負けはもちろん重要なんだけど、雄作には他にも大事な勝負がある。それは今後にもつながるから」と吉田は全面的に支援した。

決勝12Rは、準決同様に2段駆け態勢の南関勢(郡司浩平-渡辺雄太-岡村潤-和田健太郎)が相手。今度は自分が魅せる番だ。