岐阜G3・2日目は2予A4個レースをメインに行われる。ヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)はその中から10Rの竹内雄作をピックアップ。鈴木竜士は強敵だが、キャリアの差を見せつけ準決へ進むとにらんだ。

ヤマコウは2予A10Rの竹内雄作に期待を寄せた
ヤマコウは2予A10Rの竹内雄作に期待を寄せた

初日特選、竹内雄作が先行して、浅井康太が番手まくり。調子を確かめたい竹内と、松阪共同通信社杯の失敗を取り返したい浅井の気持ちが、他の選手より大きかった。その上でユーチューバー金子貴志の勝ちが成り立った。これで浅井も竹内もさっぱりとした気分で2日目以降も戦える。

2予Aは竹内雄作にスポットを当てる。残り2周で山崎賢人をたたいて、竹内がふかしたため、山崎は打鐘で大きく立ち遅れた。竹内は「山崎は追い付くスピードそのままで仕掛けてくるので(打鐘過ぎに)ペースを緩めることができなかった」と言っていた。山崎が普段しているレースの積み重ねが、竹内をオーバーペースにさせたのだろう。後は浅井任せということだが、しっかり手応えは感じた。「まだ針金が入っているので、鎖骨がしなる感覚はつかめないが、肋骨(ろっこつ)が使える感触がつかめたのはよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

今日のレースは野田源一、伊藤勝太、鈴木竜士にラインができる。中でも用心せねばならない相手は鈴木。1予も藤井昭吾を相手に、最終ホームから果敢に仕掛けた。これは藤井相手に安易に前を取ったのが敗因だが、ここはしっかり竹内の後位を取りたいところ。竹内は志智俊夫が1番車なので、中団(前から2番目、あるいは3番目)を取れば主導権は確実に取れる。最終ホーム、鈴木が竹内ラインの4番手に収まれば誰も巻き返してこない。しっかり逃げ切って岐阜G3を盛り上げて欲しい。(日刊スポーツ評論家)