今節、私が勝手に引退すると読んでいる吉田敏洋が「幸二さん違いますよ。今回の参加メンバーで名古屋のG1が最後かも…っていう意味です」と強く否定していたが、怪しい。そうだ! 最終日には花束を持っていこう。

2日目は近藤龍徳が7R、敏洋が10Rに登場。タツは昨年は初日に落車して終わっている。昨年の分まで頑張ってほしい。

特選は敏洋が走るが、このメンバーではちょっと苦しい。富山G3の決勝で大事に行き過ぎて失敗したように、ここ一番で動ける大胆さがもう少し欲しい。その点、山田英明は試行錯誤しながらこのポジションまで来た。サマーナイトフェスティバルの後は2場所完全優勝。確かな位置取りに加え、先行勝負も辞さない姿勢は評価できる。ただ、位置取りを重視しすぎると併走が長引く恐れもある。

ヤマコウは10R特選で原田研太朗に熱視線を送っている(撮影・山本幸史)
ヤマコウは10R特選で原田研太朗に熱視線を送っている(撮影・山本幸史)

ラインができるのは、英明と松井宏佑に原田研太朗。単騎にヨコが強い選手がそろい、先行の3番手を取るには古性優作や鈴木竜士を相手にしなければいけない。私は、このレースで前を取った選手が先行できると思っている。逆に言うと、後ろ攻めの選手がブーメランで最終ホーム8番手になる可能性が高い。

原田が前を取れたら中団に英明、単騎の選手が続いて後ろから松井が動く。英明がたたいたところを原田がカマす。そこで古性や鈴木は内に入ったり、外から追い上げたりして3番手を取りにくるだろう。松井は自分の走りを見失っているので、原田にも十分チャンスはあると思う。(日刊スポーツ評論家)