初日、地味~に不破将登が頑張った。

打鐘で上田尭弥を待ちながら踏み上げたが、なかなか来ない。心の中では「上田、早く来てくれー!」と思い打鐘4角を迎える。「先行するしかない」と腹をくくったら、上田が来た。しかし荒井崇博がぴったり追走している。「負けられない」という思いが火事場のバカ力(3着)につながった。そういう強い気持ちをいつも持って走るのだよ、不破君。

ヤマコウは9Rの松浦悠士に太鼓判
ヤマコウは9Rの松浦悠士に太鼓判

特選は郡司浩平の強さが際立った一戦だった。賞金ランキング1位の松浦悠士のカマシを合わせて完封。文句なしの1着だ。

しかし、私は郡司が強かったのか松浦の仕上がりが良くなかったのかが気になって松浦に聞いてみた。すると「小田原G3より足は仕上がっている」と言う。「雨でバンクがぬれていたので、スリップが気になったのと、ばれないように気配を消して行ったのが良くなかった。浩平クラスだと一気に行かなければ…」と、自身の作戦ミスだと認めた。「浩平は長い距離が踏めるので、今日の仕掛けでは遅かったかも…。まあ、最後に優勝すればいいか」と気を取り直した。

予2・9Rは、北野良栄と黒沢征治にラインができる。先行に目覚めた黒沢は手ごわい相手だ。初日も林慶次郎を突っ張って、見事に押し切った。ただ、ラインができる中で、車番的に一番外枠なのが気になる。北野に足を使わされるかもしれないからだ。

このレースは松浦が絶対有利に進めるだろう。(日刊スポーツ評論家)