冬の別府バンク特有のバック向かい風に、どの選手も悩まされた。朝から緩やかに吹き始めた風が午後には強くなり、レースを終えた選手からは「とにかく重い」という声が聞かれた。

先行、まくりで結果を出したのは大石剣士、蕗沢鴻太郎、皿屋豊、黒沢征治、北津留翼、望月一成、野口裕史ら。皿屋と野口は「重馬場の方が得意」と言うから、2予以降も期待できる。

ヤマコウが2予11Rで本命に推す古性優作
ヤマコウが2予11Rで本命に推す古性優作

◆11R:2予 古性優作を取り上げる。競輪祭決勝に乗り、モチベーションは上がっているだろう。脇本雄太が初日に姿を消して「脇本さんがいることが甘えになっていたのが分かった。いなくなった事でスイッチが入った」ことが収穫だった。

さらに、新たなテーマが見えたことで、やることも明確になった。「これまでは少し弱い自力選手が発進していたのが、競輪祭決勝は松井宏佑だったので、えぐいスピードで通過して行った」。

今節はダッシュを良くするために、サドルを少し下げて挑んだ。初日特選は「松浦が仕掛けなかったら自分で行くつもりだった」が、仕掛けたから付いて行った。いつでも仕掛ける準備が、好位を回れる秘訣(ひけつ)だ。

スタートは松浦が前を取りに行ったので「1番後ろになる」と慌てて前に踏んだ。スタート時に瞬時に判断できるのも強みだ。経験不足の選手は瞬時の判断が甘い。

このレースでは、古性が1番車を得たことで、さらに有利になった。地元の大塚健一郎とワンツーを決め、別府G3を盛り上げて欲しい。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)

ヤマコウの2予11R予想
ヤマコウの2予11R予想