勝利者インタビューで思うことは誰もが本音で話してないということ。「先行したかった」とか「ラインで決められなかった」とか理想ばかり話す。本音を知られたくないのは分かるが、どこを見て話しているのだろう。自分の好感度を気にしているように思える。ファンにアピールしてなんぼの世界。破天荒な選手がいた方がずっと面白い。

ヤマコウは高橋晋也に迷いのないレースを期待
ヤマコウは高橋晋也に迷いのないレースを期待

高橋晋也の不振は迷いにある。もちろん、調子が良くないから今までのように組み立てられないのだと思う。初日、1着だったにもかかわらず反省の弁が出るのは、中団で粘るのかどうか迷った揚げ句、引いて7番手カマシが納得できなかったのだろう。元砂勇雪の内で粘らず、迷いなく引き切って仕掛ける準備ができていたら、もっとタイミングがつかめて自転車の進みも違っただろう。

調子が悪い時こそ迷っては駄目だ。先行の練習をしなければ先行で勝負できないように、さばきの練習をしなければ本番でできない。今のレース形態は複雑なので作戦も組み立てづらいだろうが、今の高橋に必要なのは開き直りだ。

準決11Rはカマシが得意な黒沢征治がライバルだ。高橋には迷いがない組み立てを期待する。(日刊スポーツ評論家)