伊藤裕貴、稔真の兄弟コンビが、ともに1着で2予進出を決めた。裕貴は普段愛想いいのに、インタビューになるとスカす。稔真は人懐っこいところがにじみ出ていた。

先に勝った稔真より、裕貴の方がプレッシャーは相当あったと思う。よく結果を出した。兄弟で連係する日を楽しみにしたい。

ヤマコウは番手回りとなった2予9Rの皿屋豊に注目
ヤマコウは番手回りとなった2予9Rの皿屋豊に注目

初日特選の中部勢は出る幕がなかった。皿屋豊は前受けからカマシ狙いで勝機をうかがったが「新山(響平)が思ったより強かった」と振り返った。

新山のホームからバックまでの半周タイムが11秒0なので、10秒5、6のスピードがないとその上はたたけない。「2車で突っ張っても2人とも勝機がないので、前受けから一発狙う作戦だったけど完敗です…」とうなだれた。

しかし、打鐘からホームは「(昨年の)松阪記念の時は仕掛けられなかったので、あそこだけは行かなければ」と思う仕掛けだった。

皿屋は自分が勝つためには、どんな走りがいいのかを常に考えて走っているように見える。2予9Rで谷口遼平の番手を回ることも、先を見据えてのことだろう。いつまでも若手ではないので、番手の勉強をして勝ちにつなげる。

1予8Rの谷口も仕掛けどころを逃さなかった。谷口を上回る自力が見当たらないのは好材料だ。(日刊スポーツ評論家)