今年3月に続いて本年度の大垣G3が開催される。

この3カ月の間に、環境は大きく変わった。山口拳矢はダービー王として凱旋(がいせん)、犬伏湧也はタイトルに手が届くところまで成長した。

地元勢に目を向けると、橋本優己はダービーの準決まで勝ち上がって名をはせ、志田龍星は一進一退の成績が続くが、随所で大器を感じさせる走りを見せている。

平塚ダービー以降、G3で113期以降の選手が優勝し、世代の移り変わりを感じるが、まだまだ競輪の中心は、今節走る松浦悠士や100期前後の選手たちだ。特選12Rの松浦は、犬伏の番手を回るので人気になるだろう。

ヤマコウは特選12Rで松浦悠士に期待
ヤマコウは特選12Rで松浦悠士に期待

松浦の強みは、自分の調子と相談してレースを臨機応変に組み立てるところだ。ダービーは前場所で落車して精彩を欠いたので、宇都宮G3の2予は最終ホーム3番手を確保して決勝進出。このような変幻自在の走りが真骨頂だ。

必然的に松浦にヨコで勝負する選手は少なくなり、富山全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞は、先手を取った新山響平-新田祐大の後ろを回れた。自力を出す決意をしていた古性優作が、松浦相手に位置取りで勝負するのは得策でないと判断したから、松浦後位の4番手を回ったと言える。

犬伏との連係は、松浦の選手生活を左右すると言っても過言ではない。犬伏の飛躍が松浦を助けることになるからだ。先行選手は犬伏しかいないので、松浦有利に進むだろう。(日刊スポーツ評論家)

※次男の山口拳矢が特選12Rに出走しているため予想はありません。