昨年12月10日にオープンした「ボーレースチケットショップオラレ田布施」の売り上げが好調だ。1日平均で600万円の売り上げがあり、400万円の試算を大幅に突破している。昨年のグランプリ優勝戦の当日には、1300万円を突破した。

 1日平均の利用者は400から600人で、昨年12月21日は田布施出身の芸能タレント松村邦洋と、元広島東洋カープの安仁屋宗八さんを招き特設テントでプロ野球クライマックストークが行われた。「多くの人に来てもらったが、逆にその日の売り上げは落ちました」と周南市競艇事業課の多田保典課長補佐。売り場とショー会場がリンクしていなかったのが売り上げに影響したようだ。それでもトークショーは大いに盛り上がった。

 駐車場は臨時を含め150台の駐車スペースがあり、かなりの広さがある。それでも日曜、祝日は満車になることもあるようで、近隣の上関を中心に多くの人が詰めかけている。「オープン当時は他府県ナンバーの車、特に関西方面から来られる人がいましたね」と多田氏。近くにはコンビニが2軒あるが、食堂はない。そのため、自宅に帰って昼食や夕食を食べて、1日に3回オラレに戻ってくる人もいるそうだ。モーニングからナイターレースまで、全てが満喫できる。

 オラレを誘致した田布施町は、娯楽施設が少なく、新規でボートレースを始めた人が多い。中には「宮島は駐車場が狭いのでこちらに来た」という人もいる。10席の指定席はほぼ満席状態。町おこしの一環として取り組んだ事業は、確実な有益と活気を呼び込んだ。発券機も1台増設予定で、オラレ田布施周辺の環境も徐々に様変わりしてきそうだ。地域活性化の基盤として、今後も果たす役割は大きい。