山田康二(29=佐賀)がイン逃げを決めてG2初優勝を決めた。2着には岩瀬裕亮、3着には吉川喜継が入線した。

 大好きと公言する得意水面で光り輝いた。展示直前からさすがに緊張したそうだが、同県の先輩の三井所尊春らがリラックスさせて、レースへ送り出した。

 インからコンマ14のスタート。2コースから岩瀬が差しハンドル。それでも慌てることはなかった。「岩瀬君のへさきが浮いたのは分かったし、1Mは余裕を持って回れました」。まさに会心の勝利だった。

 今回のあっせんが入った時点で、優勝を意識したという。さらに相棒の40号機は手にした時から好ムード。思い描いた通りの結果を導き出した。

 15日の住之江周年を制した師匠、峰竜太からのバトンをしっかり受け取った。「もっと頑張って師匠と一緒にSGを走りたい」。ヒーローは屈託のない笑顔で今後の抱負を口にした。【工藤浩伸】