鈴木裕(32=千葉)が準決9Rで高橋和也ともがき合いの末、愛知3番手にはまって3着に流れ込んだ。ただ、レース内容は若々しいものだった。強敵、高橋にフタをしての打鐘発進。鈴木は「魂が入った。久しぶりに新人のようなレースをして面白かった」と満足そうに振り返った。

 前回、大垣G3で初日の朝、突然、頬が腫れた。おたふくかぜも心配されたが、医師の診察でその疑いは晴れた。帰郷後、口腔(こうくう)外科での診断は顎関節脱臼。寝違えてなんと、顎が外れていたのだ。それでいて、G3の準決まで勝ち上がり、最終日は先行もした。

 今回はそれ以上の出来なら、決勝でも見せ場は作ってくれるはずだ。