2予7Rの重倉高史(31=富山)はインをしゃくって、逃げる伊早坂駿一-牛山貴広の3番手をキープ。

 そのまま、牛山を追う形で3着に入り、初のG3準決進出を地元バンクで決めた。日ごろの果敢なレーススタイルと違った競走は「伊早坂君、牛山さんと並ばれたら、その上をまくるのは無理と思った。今日は位置にこだわりました」と作戦がまんまと成功した。

 レース前から勇気づけられることもあった。選手紹介のとき、金網越しに「重ぽん、重ぽん」の大声援。

 「大学で野球をやっていたときの僕のあだ名。学生時代の仲間の応援があると思ったら、奮い立ちましたね」と話した。ここまで来たら、もう1丁。余勢を駆って初の決勝進出をもくろむ。