青山周平(32=伊勢崎)が復活の大会連覇を飾った。飯塚G1は開設59周年記念、昨年ダイヤモンドレース、開設60周年記念に続き、4連続優勝となった。

 7枠から抜群のスタートを決めた。すぐに3番手へ。2周3角、別府敬剛をさばいて早くも先頭に立った。「思った以上のスタートが切れた。ペースを落とさないように走った」。ピストン、シリンダーを換えたエンジンが爆音を響かせる。鈴木圭一郎の猛追を抑えて、1着ゴールに飛び込んだ。

 万感の思いがこみ上げる。昨年末のSS王座で落車負傷。長く本来のレースができなかった。「多くの人に迷惑をかけたし、助けてもらった」。励ましてくれた人の顔が次々に浮かんだ。「優勝できたのは奇跡」と実感を込めた。

 祝福の花火を見ながら、童顔をほころばせた。「飯塚とは本当に相性が良くて不思議です」。次のターゲットは、8月11日開幕のSGオートレースグランプリ(伊勢崎)だ。【天野保彦】