前ランク1位、青山周平(32=伊勢崎)の完全復活は目前だ。「オレに任せろ」の天野保彦は、4日目10Rで中心に推奨。3日目11Rは2着止まりだったが、初日、2日目は1着でオール連対の内容を評価する。一時のスランプからは脱し、マシンの状態は良好とみる。妥協を許さない調整を行い、優勝戦進出だ。

 8枠からすぐに4番手を奪った青山が、懸命に前団を追い掛ける。5周3角で2番手へ上がったが、三浦康平をかわすことはできず、2着でゴールした。「タイヤが滑ったし、重さもあった」。2日目終了後のセット調整が、裏目に出た印象だ。

 初日、2日目のレースぶりは力強く、3日目までオール連対は1人だけ。立て直しに成功すれば、エンジンは十分勝負になるレベルだ。SGは現在、8開催連続で優出中。出場23回のうち、実に18回で優出している。安定感は最右翼だ。

 調整にはストイックに臨む。SS王座開催中の昨年12月29日には、史上最多の年間85勝に到達した。「年間最多勝が目標。買って安心の選手になりたいから」と公言するだけに、大喜びして当然のケースだ。それが、笑顔ひとつ見せずに、マシンと向き合った。「今はそういうことに関心が持てない」。車をどう仕上げるか、しか頭になかった。

 SS王座優勝戦で落車後、調整力、レースぶりともに精彩を欠き、思うような成績が残せなかった。そんな状況は1走ごとに改善。ストイックな姿勢が、復活への道筋をつけた。7月のG1ダイヤモンドSを優勝。「まさか勝てるとは思わなかった。奇跡」と久々に笑顔が出た。

 準決突破へのひと押しに全力投球する。「タイヤを換えて、調整は考える」。8周回はもちろん歓迎だ。相手には、今節好気配の吉原、新井恵、辰巳を推す。(8)-(4)(6)(1)-(4)(6)(1)(7)の9点。青山が絶好調ではないだけに(4)(6)-(8)-(4)(6)(1)を押さえる。