大チャンスだ! 先行1車の真船圭一郎がS級初Vに挑む。決勝ナインが決まると「はっきりとオレの逃げイチじゃん」と顔を上気させた。

 番手は五日市誠と武田憲祐で競り合い。格上を相手に無欲で逃げた予選、準決と違い、ペースで駆けられる。特に準決は地元期待の嶋津拓弥を完封した。「直前はウエートトレーニングだけ。それが効いた」。予選5着で準決行きの強運は本物。あとは度胸だけ。「勝ちたい」と言い聞かせるように好走を誓った。