サプライズ指名だけでは終わらせない! カウントダウン連載「ROAD TO メモリアル」の第4回は東京支部の永井彪也をピックアップする。大舞台の経験は皆無。それだけに失うモノは何もない。今の永井が持っている全てを出し切り、強豪レーサーにアタックする。

 6月1日にメモリアルの出場選手が発表された。多摩川の推薦で永井が選ばれ、SG初出場を決めた。7月に初のA1級昇格を決めたばかり。記念での実績は皆無だが、それだけ多摩川施行者の期待が高いのと同時に、さらなる成長へ、少しでも大舞台を経験させたいという思いがあるに違いない。「本当にうれしいです。楽しみはありますが、結果も残さないといけない。そういう意味ではいつも通りです」。出場が決まった時点では若松は走ったことがなかったが、7月に初出走。SGを前に1度経験ができたのは大きい。「レース場に慣れていないのが不安でしたけど、その点では余計なストレスはなくなりました」。失うモノは何もない。強豪レーサー相手に自分のレースをするだけだ。「食らい付いていきます」。そう言い切った彼の走りが今から楽しみでならない。 【古村亮】

※明日はなるほどデータ

 ◆永井彪也(ながい・ひょうや)1992年(平4)11月15日、東京都生まれ。109期生として11年11月平和島でデビュー。同年12月の多摩川で初勝利。14年12月戸田で初優勝した。同期は後藤隼之、片橋幸貴、島村隆幸、丸野一樹ら。164センチ、52キロ。血液型A。