佐々木裕美(38=山口)が準優12Rを逃げて、優勝戦1号艇を得た。

 セミファイナルは結果的に同じ85期の田口節子とのワンツー。「乗り心地がちょっと合ってなくて。差されたと思ったんですが、前を向いたら私が前にいた」と、22号機のエンジンパワーは強力。「伸びに関しては節一だと思う。行き足とかもいいですね。気温が下がって回転の調整はした。悪くはないけど、何かちょっとずれている感じはするので安心してレースへいけるように」と、最後までペラ調整は続けていく。

 かつて江戸川は苦手だった。2003年4月に来た時は「6着を7本並べたんですよ」。悔しさのあまり「トイレで泣いていた記憶しかない」。それから14年半後には7走中6回1着を取って優勝戦1号艇。「取り返しましたね」とにっこり。「荒れ水面も嫌いじゃなくなってきた。江戸川はもう好きですよ」。チャーミングな笑顔で締めくくった。

 優勝は12年4月若松から遠ざかっているが、1号艇で優勝戦に乗るのも実は、それ以来。「緊張したくないので、いつも通りに。冷静にいきます」。約5年半ぶり、通算6回目のVなるか、ファイナルの1号艇に注目だ。