連載「ROAD TO ダービー」の最終回は、恒例の「なるほどデータ」です。ダービー最多優勝3回で並ぶ今村豊と瓜生正義は、ともに平和島開催のダービーを制している。また、期待される地元の角谷健吾、石渡鉄兵、斉藤仁の活躍にもデータの後押しがある。

 (1)とにかく最多はこの人 レジェンド今村がすごい。瓜生と並ぶ最多3回Vだけでなく、28回出場も最多。現役で追うのは6位タイ松井繁の21回でそのすごさが分かる。継続中の17年連続出場も加藤峻二(引退)の19年に次ぎ、現役最多記録。

 (2)平和島は何かが起こる!? 平和島での開催は4年ぶり11回目。古くは64年第11回で加藤と並ぶレジェンドの1人、北原友次(引退)がダービー初V。今村のダービー初Vも87年第34回の平和島。92年第39回では服部幸男が21歳10カ月で制覇して今でもSG最年少優勝記録として輝いている。07年第54回は地元東京勢でたった1人出場した高橋勲が念願のSG制覇を遂げ、スタンドのファンは大いに盛り上がった。

 (3)成績上位は地元が独占 今大会出場の地元勢は角谷健吾、石渡鉄兵、斉藤仁の3人で平和島成績で上位を占める。優出は角谷がトップで29回、石渡23回、斉藤22回。優勝は石渡の9回が断トツ。2位は斉藤の6回、3位タイ5回に角谷と今村、白井英治、守田俊介、田口節子が並ぶ。高橋がダービーを制したのは39歳10カ月。今回、角谷44歳、石渡42歳、斉藤40歳。地元でSG初制覇のチャンスは十分ある。【構成・中川純】

(おわり)