日刊スポーツ新聞社制定「第30回オートレース年間三賞」の選考委員会が17日行われ、2017年から新設の女子特別賞は優勝2回の岡谷美由紀(33=浜松)に決まった。表彰式は2月27日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

 女子特別賞の初代受賞者となった岡谷美由紀は、優勝2回の17年で確実に成長を遂げた。「レースでは独走力は出たと思う。エンジンは以前より、いい方向に持っていける」。毎年、前進を続けている。

 スピードスケートからの転身。東海大三高時代には、500メートルでインターハイ3位、国体2位の実績があり、優れた身体能力を持っている。製造業の会社に就職したが、オートレースに興味を持ち選手になった。デビュー後は成績が伸び悩んだ。それでも「スケートもそうだが、すぐに結果が出るものではない。焦りはなかった」と振り返る。

 粘り強い努力が、デビュー5年目で実を結ぶ。17年3月30日に川口で初優勝、8月3日の浜松で2回目のVを飾った。いずれも好スタートからマイペースの逃げで完勝。「逃げる分にはいいが、さばきがまだまだ」と現状を分析。18年をにらみ、「第1回の受賞は光栄ですし、これを励みに、よりいっそう頑張りたい」と意気込む。

 ◆岡谷美由紀(おかや・みゆき)1984年(昭59)10月14日、長野県生まれ。13年デビューの32期。同期に鈴木圭一郎、吉原恭佑らがいる。デビュー後についた愛称は「クールビューティー」。両親、兄、弟の5人家族。現在は名古屋市内で1人暮らし。趣味はドライブ、おしゃれ。オフにはお気に入りのファッションでハンドルを握る。