長田頼宗(32=東京)がまくり一発で初のG1制覇を地元周年で飾った。

 本番は松井繁の前付けを見て、枠番死守から5コースカドに作戦変更。コンマ06の好スタートを切って、内4艇を一気に撃破した。これで来年3月のSG戸田クラシック出場権をゲット。年末のSGグランプリ初出場にも大きな弾みをつけた。

 東京支部に次世代のエースが誕生した。7度目のG1優出で見事に地元周年を制した。「うれしすぎて信じられない」と、表彰式の第一声で声を弾ませた。

 水面を知り尽くしているからこその冷静な判断が功を奏した。「枠番主張のつもりだったが水面が良すぎた。4コーススローだと1着はない。1Mは一瞬、まくり差しか迷ったけど悔いが残らないように攻めよう」と覚悟した。

 3連単1万8690円の好配当演出に「優勝する人が変わらなかったら、お客さんも面白くないでしょう。ちょっとずつ崩していきたい」と笑い飛ばした。

 今年最初のG1で最高の結果を出し、水神祭を受けた。「今年は(グランプリ出場の)18人を意識していく」と、年末の大一番へ照準を合わせた。【大上悟】