木下翔太(26=大阪)が3周1Mで先行する三浦敬太を逆転して、今年初優勝を決めた。2着には三浦、3着には白神優が入った。

 インからコンマ06のトップスタート。誰もが逃げたと思った1周1M、よもやの落とし穴があった。「勝ちたいというプレッシャーがありました」。レバーを握り過ぎて、三浦の差しを許した。しかし、最後まであきらめない。3周1Mで三浦のターンが慎重になったのを見逃さなかった。素早く懐に切り込み、バック並走。巧みにけん制しながら、3周2Mを先に回って決着をつけた。「三浦君の方がエンジンは出てたけど、僕の舟券を買ってくれている人のためにも負けられなかった」。

 昨年は年末のSGグランプリシリーズに出場。G1でも4度の優出を決めるなど、ポテンシャルの高さを開花させた。今年の目標はG1制覇。「どんどんと結果を出していきたいです」と力を込めた。次節は29日からの丸亀一般戦。【工藤浩伸】