永井大介(41=川口)が連覇を飾った。好スタートから序盤で好位に取り付き、6周1角で先頭を奪うと、追い上げる鈴木圭一郎を振り切った。この大会は10、17年に続く優勝。18年のG1はプレミアムカップ、川口開設記念GPに続き3回目の制覇となった。グレード戦Vは区切りの50回目。

 神経をMAXに研ぎ澄まして大時計を見る。タイミングはジャスト。飛び出した永井大介は、瞬時に6番手に進出し展開を作った。「圭一郎君に先に行かれないように、スタートに集中した。うまく切れた」。勝負のポイントをクリアし、後ろにランク1位の鈴木圭一郎を引き連れて前団に迫る。

 6周1角で佐藤摩弥をいとも簡単に差す。あとはゴールまで粘るだけだ。「コースを外さないように注意して走った」。最大のライバル、鈴木圭が本来の伸びを欠く状況。「オッズが拮抗(きっこう)していたので、勝てて良かった」。楽々と振り切り、危なげない終盤だった。

 4日目後にバネとヘッド周りを扱い、見事に機力アップにつなげた。「先を出す方向の調整がうまくいった。乗り味が良くなり、先まで突っ込めた」。大会連覇を達成し、素直に喜んだ。「すごくうれしい」。

 15年日本選手権以来、SG優勝からは遠ざかっている。「SGはもちろん大目標。もっといいエンジンが作れるように、精いっぱい頑張る」と意欲的だ。次のターゲットは、もちろん8月11~15日に伊勢崎で行われるSGオートレースグランプリだ。【天野保彦】

 ◆永井大介(ながい・だいすけ)1977年1月23日、東京都港区生まれ。97年デビュー、トップレーサーとして君臨し優勝は、SG14回、G1・23回、G2・13回。16年2月の結婚後、抜群の成績を収めている。趣味はゴルフ、料理。青学高校時代はゴルフ部に所属。