【天野保彦のオレに任せろ】

 「記録ハンター」が新たな勲章を加える。「オレに任せろ」の天野保彦は、最終日12R優勝戦で迷わず鈴木圭一郎を◎に推奨する。4日目準決12Rを圧勝して、今節は4連勝となりマシンはトップレベルだ。完全優勝で、史上最年少&デビュー最短のグランドスラムを達成する。

 8枠から飛び出した鈴木圭一郎は、最初のコーナーで勝負を決めた。内枠勢が全く抵抗できないスピードで3番手へ。3周1角で先頭を奪い、ゴールまでは今までは何度も披露してきた独走劇。3秒382のタイムは断トツだった。

 「乗りやすさがある。換えたメタルも、なじんでくるはず」と評価する。枠番選択では4枠をチョイス。レースがしやすいポジションを迷わず選んだ。グランドスラムに向け「緊張感をパワーに変えたい」と自信を見せる。

 圧倒的な強さから、優勝戦でも「圭一郎オッズ」は確実だ。今節の3連単配当は、初日が480円、2日目が190円、3日目が910円。4日目が3着に山田達也が入り、3490円をつけたが、2日目はSGでは異例の低配当。もうけるためには、相手探しが焦点になる。

 相手筆頭には青山周平を推奨する。準決10Rは2周1角で先頭に立つ速攻を決めた。「悪くはないが、少し足りないので下周りを調整する」。エンジン評価はいつも通り辛口だが、動きは日増しに力強くなっている。6月29日に落車し右鎖骨骨折などの負傷。復帰2節目の今節、レース勘がしっかり戻ったのも心強い。

 早川清太郎は連対圏内だ。準決9Rは5周1角で先頭に立ち快勝。悲願のSG優勝へ「トルク感が出て、いい感じ。スタートはずっと切れている」と意気込む。佐藤貴也も連下に狙える。準決11Rで1着をもぎ取り「エンジン、スタートは100点」と自信を見せる。(4)-(2)(1)(5)-(2)(1)(5)の6点。(4)-(2)-(1)(5)で勝負する。