重富大輔(39=飯塚)が2枠から会心の飛び出しを見せて逃げ切り、デビュー17年4カ月でG1初制覇を飾った。2着は丹村飛竜、3着は中村雅人。地元勢が6大会ぶりにV奪回した。

湿走路の戦いは重富が完璧なレースで圧勝した。トップSを決めて8周を危なげなく走りきった。「試走は滑り、レースは乾いてきたので、Sを思い切って行くしかないと思った。これしかないという理想の展開(逃げ)でした」と勝因を話した。力強さが出た車とタイヤもマッチングした。

G1初優勝の夢をかなえ「ここまでくるのは長かった。地元で取れて最高にうれしいし、兄貴(久門徹)の笑顔を見れたのがうれしい」と整備のアドバイスをもらった久門に感謝した。仲間からの「おめでとう」の祝福の嵐に何度も頭を下げて喜びを爆発させた。新ランク(10月から適用)ではS級にカムバックする。「白熱したレースを見せていきたい」と目標を掲げた。【大野義孝】