桑原大志(42=山口)が、逃げる竹内雄作の番手を取り切った松浦悠士を目標に直線抜け出し、うれしいG3初Vを飾った。桑原のS級優勝は通算7回目。

今年からS班のパンツをはく桑原は苦悩する日々が続いた。「(他のS班と比べて)自分でも脚力がないのはわかっている。お客さんからも厳しい声を受けて劣等感も感じていた」。しかし、いざ表彰式が始まると、集まったファンからは声援の嵐。「意外に愛されてるなと思いました」と笑わせた。

今回、タッグパートナーの松浦が抜群の仕上がりだったことも味方した。レースを作った松浦も「桑原さんが勝ってくれて本当にうれしい」とわが事のように喜んだ。

中3日で高知のG2共同通信社杯に乗り込む。「今回勝って(高知で)あっさり飛んじゃだめだし、もうちょっと頑張れそうな気がします。また松浦と一緒ならいいな」と笑顔で締めくくった。【村上正洋】