地元の上野真之介(30=佐賀)が逃げ切り、今年2回目、通算11回目の優勝を飾った。スタートはコンマ17とやや控えめだったが、3コースから握る堀本和也、2コースから差す上條暢嵩を寄せ付けず独走態勢を築いた。2着に竹井貴史、3着に上條が続いた。

「エンジンは前の人が整備をしてくれたおかげで、全部が引き出せた。バランスが取れていて優勝戦に入っても中堅はあった」と納得の様子。「10年走ってきたので、あせりはなかった。1等を取るしか考えなかった。1周2Mを回って優勝を意識したけど、お客さんの少なさにへこんだ」と笑いを誘った。

今後はG1戦線での飛躍も期待され「2年前からオーシャンカップに行けるように頑張っているし、グランプリシリーズを狙える位置にいますから」と気合が入る。急きょあっ旋が入り、きょう15日は芦屋の前検。リズムに乗って大舞台を目指す。【坂中昭子】