「ROAD TO ヤングダービー」の第3回は水面特徴をチェックする。全国屈指の広大な水面で、高速ターンが醍醐味(だいごみ)。地元を知り尽くすSG覇者のベテラン佐々木康幸(45=静岡)に、この時期の傾向と対策、エンジンの評価を聞いた。

-9月中旬の開催。残暑が長引けば最高気温30度も想定されます

佐々木 近年は残暑が続いて夏並みの傾向にあります。この時期の風向は安定していて、基本はホーム向かい風。午前と午後で大きく変化することは少ない。ただし、雨が降る直前や、雨の時にホーム向かい風が強く吹く時があります。そうなるとスロー勢が苦戦する可能性も。

-時期も含めて優位なエンジン特性は?

佐々木 基本的にホーム向かい風なので行き足のいいエンジンがやはり有利。スタートしてから回転がスムーズに上がるエンジンと、そうでないエンジンとの差が明確。真夏並みの暑さだと回転が上がらず調整は難しいけど、コースが広いぶん機力差も広がる。いいエンジンならセンターやダッシュ枠からでも逆転のチャンスがありますね。

-4月から投入されたエンジンは20節目。かつては47号機のようなモンスター機もありました

佐々木 47号機のような怪物エンジンはないけど、上位機(複勝率44%超の24号機など)と、他との差は大きい。いずれエンジンの優劣は大きな鍵です。(構成・大上悟)

※明日は「注目選手」