賞金ランク4位の村上義弘(44=京都)が単騎まくりを決めて、17年7月小松島以来、4日制G3は通算30度目の優勝となった。

ゴール後に3度、右腕のガッツポーズで喜びを表した。最終ホームで3番手を確保すると、後続に差されることを恐れず自力発進した。「前前に踏むか、ワンチャンスに懸けるか流れの中で判断した」。単騎まくりで制した12年KEIRINグランプリ(GP)をほうふつとさせる快勝だった。

9月高知G2決勝で落車した影響が残っている。今節も開催中にフレームを交換するなど試行錯誤しながら、憧れだった滝沢正光氏の冠大会を制覇。自信を取り戻すことができた。「もっと調子を上げる」。照準は3度目のGP制覇。年の瀬へ、復調モードを加速させる。【野島成浩】