さあ、カニだ! のどぐろだ! 舟券だ! 三国ボート開設65周年記念G1北陸艇王決戦が、12月4日から6日間、開催される。地元のレジェンド今垣光太郎が気合満々。来年3月の戸田SGボートレースクラシックの出場権を得るため、地元Vをひそかに狙う。カニが解禁された年末の北陸で熱い戦いが繰り広げられる。【取材・構成=奈島宏樹】

-18年はどんな年でしたか?

今垣 決して良い年とは言えない年でした。やはりF2になって2カ月も休みましたから。SGもその期間、出られなかったわけですから。抽選でも、そんなにいいエンジンは引けていないとは思います。

-フライング休みからの復帰後は桐生周年で優出(4着)。それなりの手応えをつかんでいるのでは?

今垣 少し伸びに頼ったレースをしたかなと思っています。出足、回り足がもう少し仕上がってくれたら…とは思いました。

-地元周年で活躍し、19年を良い年にしたいという思いはあるはず

今垣 そうですね。それはあります。地元なので、気合は入りますよね。他の場所だったら、エンジンなりというか。出ていないエンジンだから仕方がないというのはある。でも地元だと、どんなに出ていないエンジンでも最低は予選は突破しないといけない。

-地元水面への思い入れは特別だ

今垣 SGは勝てていないけど、優勝したG1ではいろいろ思い出深いですよ。どの年がどうか、とは言えないけど、やはり地元で勝つというのは格別です。

-三国の攻略法はありますか?

今垣 どういうエンジンかにはよりますね。正直、そんなにまくりが決まる水面ではない。特にG1に出場するメンバーなら、簡単にはまくれない。出足、回り足をしっかりしていくことが理想です。できれば、出足をつけて、どんどん前付けして、内枠で勝負していく。まあ、伸びがいいエンジンを引いたなら、スタートを全速で行くことが大切かな。できれば、出足系のエンジンの方がいいですね。直線で下がるようなエンジンなら、正直、どうしようもないこともあります。

-フライング休み明けの宮島(8月、一般戦)では、ともに出場した弟子の木田峰由季が優出(6着)しました。

今垣 うれしかったですね。彼はセンスがあるので、技術的なことは特には言ってません。ペラの意見交換などはします。彼も含めて若手がA級になって、結果を残していかないと。それでG1に呼ばれるような選手にはなって欲しいです。福井支部では(中島)孝平、(萩原)秀人、(松田)祐季。その下の世代の選手で、誰か出てきて欲しいし、一緒にG1を走ってみたいと思います。

-今大会の目標は

今垣 まずは予選突破することです。できれば、優出する。大きなことを言えずにすいません(笑)。正直、今はそれ以上は言えないですね。

-最後に福井県の魅力を教えてください

今垣 本当にいいところですよ。海産物もおいしい。カキは大好きです。東尋坊は子供と何度も行っています。芝政ワールドのプールも子供と10回以上は行っていますね。芦原温泉にも家族で何度も行っています。いいところなので、ファンの皆様にはボートレースを楽しみながら、ぜひ観光も楽しんで頂きたいと思います。

◆今垣光太郎(いまがき・こうたろう)1969年(昭44)9月18日、石川県生まれ。88年11月、63期生として三国一般戦でデビュー。初優勝は90年10月の蒲郡一般戦。95年三国MB記念でSG初出場。96年下関周年でG1初優勝。99年児島クラシックでSG初制覇。SGは9回、G1は28回優勝。161センチ、51キロ。血液型A。