村上博幸(39=京都)が1月松阪に次ぎG3連続優勝を飾った。4車そろった北日本勢を分断。逃げた新山響平をゴール前でとらえて今年2度目、通算8度目のG3制覇とした。

原田研太朗-小倉竜二の徳島勢が前で受け、村上-村田雅一に単騎の長島大介が続き、新山以下、山崎芳仁-佐藤慎太郎-竹内智彦の北日本勢が後方に構えて残り3周となった。まず新山が踏み上げると、村上がすかさず番手に飛び付く。残り2周で新山がスパートすると山崎が浮いて、村上が単独の番手をキープ。山崎は3番手に入ったが前2車とは離れ、逃げる新山と追う村上のマッチレースに。最後は村上が余裕で差し切った。

「いろいろ作戦は考えた結果のイン粘り。(地元の三谷)竜生が欠場したので、せめて決勝まではという思いだったが、勝ててうれしい。これも日頃の練習がかみ合っている証しだと思う」。ただひとりのS班として奮闘した4日間。村上が立派に重責を務め上げた。