8R発売中、メインステージでレジェンドカップにちなみ、元オートレーサー、且元滋紀さん(70)のトークショーが行われた。

且元さんはかつて川口オートレース場に所属し「プリンス」の異名で親しまれ、一時代を築いた強豪。1971年に9期で選手デビューし、SGは81年、伊勢崎の日本選手権オートレース、88年川口のスーパースター王座決定戦を制するなど通算1154勝を挙げて15年に引退。久々にファンの前へ姿を現した。

現役時代のシャープな体つきからは引退して月日がたった分、少し体つきはふっくらしていたが、「選手ロッカーでは久々にあった選手から、少し肥えたねって言われた(笑い)。でも懐かしくて久々に話が弾みました」とオートレーサーたちと旧交を温めたことをうれしそうに語った。

81年にSG初制覇した、ここ伊勢崎での日本選手権制覇の裏話にも触れた。当時、長らく無冠の帝王と呼ばれた且元さん。前年の日本選手権が地元の川口開催だったため「周りから取れる、取れると言われたプレッシャーがすごくて。最終日に落車(負傷)して入院することにもなった。その翌年の伊勢崎はそこまでプレッシャーがかかってなかった。このレース場で隙間のないくらいファンが訪れて声援を送ってくれた。あの一戦がオートレース人生で一番の思い出です」と振り返り、人懐っこい笑顔で詰めかけたファンの声援に応えていた。