10度目の正直。斎藤友幸(35=静岡)が、これまで9度も辛酸をなめてきた鬼門の小田原で初の決勝進出を果たした。

単騎戦になった初日はまくり勝負だったが、準決4Rは地元勢2人の援護もあり、気合の打鐘先行で押し切った。

「テンポ良く展開が動いて、いい感じで自分の順番が来た。自分だけライン3車というのがありがたかった。南関では唯一、決勝に乗れていなかった小田原でやっと乗れました」と安堵(あんど)した。

決勝10Rは、単騎の選手が3人もいる大乱戦。「ここで勝てたら全部が帳消しになりますね」と、完全優勝で過去の苦い思い出を一掃する。