準優11Rを逃げ切り、優勝戦1枠に納まった中野次郎(37=東京)が、まるで敗者のように悔しがった。

「4日目は調整が合っていませんでした。住之江は地元みたいなものなので、すごく勝ちたい気持ちが強い。だから余計に悔しくて…」と唇をかむ。それでも勝負どころの失敗から気付かされたことがあった。スタートと調整の方向性だ。「4日目でつかめました。合わせ切れなかった悔しさを全て優勝戦にぶつけますよ!」。行き足とサイドのかかりに重点を置いて、不満のない仕上げで結果を出す。