5月1日、19年後期適用勝率(7月1日~12月31日)が確定、日本モーターボート競走会により選手級別決定が発表された。A1ボーダーは6・24だった。

今シリーズに参戦している森永隆(31=山口)は勝率6・27で4月30日を終えた。この結果、デビューから丸7年で初のA1昇格を決めた。

「去年の今ごろ、昇格に失敗したので本当にうれしいです」というのが喜びの第一声だった。

18年の後期適用勝率のA1ボーダーは、今回と同じ6・24だった。森永は6・20で、わずかながら届かず。今回「リベンジできて良かった」と、安堵(あんど)した様子で、先輩や仲間にあいさつして回っていた。

今後について「SGや上のクラスのレースに出走できるチャンスがあるので、そのチャンスをつかんで活躍したい」と目標を語る。

これまでは一流国立大学の大学院、それも工学部出身という経歴が大きくクローズアップされてきた。これからはA1レーサーの森永隆として、知名度を全国区に広げていきたいところだ。

昇格の喜びを誰に伝えたいか尋ねると、間髪入れず「師匠の吉村正明さんです。まだA1は早いと言われ続けてきました。成長した姿を喜んでもらいたい。感謝しかありません」という。

まずは2日の準優戦12Rで、森永が目標とするSGの覇者、寺田祥を相手に自分の力を試す。