松岡健介(41=兵庫)が12年2月小田原(花月園メモリアル)以来、7年3カ月ぶり2度目のG3優勝を決めた。清水裕友-松岡貴久がかく乱した前団をまくり、村上博幸を振り切った。令和最初のG3は予選1Rを制したこの男に始まり、この男で幕を閉じた。

百戦錬磨の近畿勢が読み勝った。村上との作戦は、清水が南関5車に立ち向かうとの読みで、この3番手から。前団のもつれを逃さなかった。

初日が41歳の誕生日だった。「年を取って、だんだん番手も下がってきた。存在感を出さないと、という危機感があった。自力で戦って、結果が出せて良かった」。今回の走りなら、まだまだ老け込むには早い。

兵庫所属のS級8人中、7人で参戦した今開催。苦楽をともにした仲間と、最高の結果を持ち帰る。【山本幸史】