念願の大会でアピールします! 「ROAD TO オールスター」の第5回は、近況充実の馬場貴也(35=滋賀)をクローズアップする。意外にもオールスターは初出場。だが、昨年11月の芦屋チャレンジC優勝から実力が本格化。持ち前のスピードで充実の勢いを存分に発揮する。

ようやく念願の舞台に立つ。大会初出場に馬場は「(12年に全場最速)レコードを出したときも出られなかったので、めっちゃうれしい」と喜んだ。オールスター選出もSG優勝も「もう無理かも…」と、あきらめかけたときはあったが、昨年秋から大ブレーク。ファンの支持を集めた。

以前からスピードには定評があった。その後はSGの壁に苦労したが、昨年のSG優勝を転機に完全に開花した。「焦りがなくなりました。気持ちが大きく成長できた」。今年も3月戸田クラシック優勝戦2着など優出9回、優勝5回と勢いは増すばかりだ。

福岡のイメージも今年3月の優勝で改善できた。いい流れで大会に臨むことができる。「福岡は昔より印象はいい方へ向かってます。今年は過去最高のリズムで来られてます。SGはスピードある選手ばかりですけど、自分もターンが売りやと思う。それをアピールできたら」。精度の高いターン技術で充実の走りを見せる。【窪寺伸行】

◆馬場貴也(ばば・よしや)1984年(昭59)3月26日、京都府生まれ。93期生として03年11月の三国でデビュー。07年5月のびわこで初優勝。G1優勝はないが、SGは18年11月の芦屋チャレンジCで初優勝。通算優勝36回。同期は長田頼宗ら。168センチ、54キロ、血液型A。

※明日は「なるほどデータ」