新山響平(25=青森)が、16年函館以来3年ぶり、通算2度目のG3制覇を決めた。

ナショナルチーム仕込みの持ち前の強烈ダッシュがさく裂した。先まくりした南修二を目がけて最終2角から会心のまくり一撃を放ち、追走した守沢太志が別線に絡まれる間に5車身差をつけて圧勝。「(通算)2回目より函館で2回目の方がうれしい。地元地区なので」と笑った。

3年前、当地でデビュー1年と20日という当時のG3最速Vを達成。北の大砲として飛躍が期待されたが、落車負傷後はG3優勝も遠ざかった。転機は今年5月のナショナルチームB加入。「明らかに踏み出しが良くなった。今後は競輪と両立したい」。眠っていた能力を目覚めさせた。

輪界と世界の頂点へ、ここから再出発する。【山本幸史】