ウエスタンヤング優勝戦が12Rで行われた。中村晃朋(27=香川)が3カドから執念のまくり差しを決めて、地元で悲願の初優勝。デビュー以来6年8カ月、22回目の優出で栄光にたどり着いた。福岡支部勢によるウエスタンヤング6連覇も阻んだ。

展示では123・456と3対3の隊形だったが、本番は中村が3カドに引いて12・3456となった。「3カドはプレッシャーのかけられる足に仕上がったので決めました」。イン渡辺と同じコンマ11のトップスタートを決めると、こん身の差しハンドルでイン渡辺和将をとらえた。バックで先行すると2Mを冷静に回り振り切った。

「地元の声援、支えてくれた仲間や家族、指導してくれた師匠(重成一人)のおかげでやっと取れました。長かった…」とレース後は涙が止まらなかった。9月18日から三国で行われるプレミアムG1ヤングダービーでも香川を代表して存在感を示す。