予2・7Rで山口伊吹(19=長崎)が3着に入ると、検車場がざわついた。決勝7番目の席を巡って同ポイントで藤田まりあと並んだからだ。

ガールズ1期生の浦部郁里や篠崎新純も「聞いたことないですね。過去に例がないんじゃないですか」と首をかしげた。

結局、前代未聞の新人同士による抽せんの末に山口が決勝に進んだ。

ふがいない成績のせいか、藤田への申し訳ない気持ちなのか、抽せんに勝っても複雑な涙を流し、「決勝は藤田の分まで頑張ります」と言うのが精いっぱいだった。