前回弥彦のデビュー戦を優勝で飾った後藤悠(24=岩手)は、今回も落ち着いたレースぶりが光る。予選5Rで逃げ切ると「前の4レースで同期がみんな勝っていたので、負けられないなと意識しました」と安堵(あんど)した。

「細部にはいろいろ自分の悪い部分も見えている。練習と実戦では体の使い方や、感覚にズレがある。それをうまくすり合わせていきたい」。満足のいく内容に見えたが、求めているものが高い。

知性と脚力を兼ね備えた理論派レーサーは、準決4Rもクールに立ち回って勝機をつかむ。