験のいい地で悲願Vへ。「ROAD TO メモリアル」の第4回目は、今か今かとSG優勝が待たれる篠崎仁志(31=福岡)をクローズアップ。舞台となる大村はデビュー初勝利など縁が深い。すでにグランプリ出場2回の実力者が、待望の勲章をつかむ。

4年連続5回目のメモリアル出場となった篠崎は「自信を持って選んでもらえる選手ではないので、うれしい」と喜び、推薦してくれた芦屋ボートに感謝した。

近況4年は勝率7点超え。すでにSG常連メンバーで、16年と17年には最高峰のグランプリ出場の実績もある。それでも「特別なところは1つもない。タイトルも取れてないので、自分の殻を破れていない。正直、焦りはあります。一刻も早く取りたいですよ」と苦しい胸の内を明かした。

ただし、今年はすでに優勝4回と一定のリズムは保つ。直前の若松では絶妙な2M逆転Vを飾り、勢いも付いた。さらに大村はデビュー初勝利、SG初優出と験はいい。「確かに。(SG優出は)チャレンジですよね。チャンスは勝手に訪れないですから。諦めずに頑張ります」。自己評価は低くても、センスも周囲の期待値も大。ひたむきにSG初優勝を目指す。【窪寺伸行】

◆篠崎仁志(しのざき・ひとし)1987年(昭63)12月3日、福岡県生まれ。101期生として07年11月の福岡でデビュー。10年9月の福岡新鋭リーグで初優勝。16年9月の多摩川周年などG1優勝3回。SG優出4回。通算優勝34回。同期は片岡雅裕、守屋美穂ら。166センチ、57キロ、血液型A。

※明日は「なるほどデータ」