カウントダウン連載「ROAD TO ヤングダービー」の第3回は、今大会の舞台となる福井県三国ボートを紹介する。スタートライン上のコース幅は全国でも屈指の広さを誇る。現行エンジンは初降ろしから半年が経過。ほとんどが100走近く使用されている。

三国はプール型水面で水質は淡水。1年を通して追い風の日が多いとされる。現代のボートレースはどこのレース場もそうだが、三国もイン有利の水面なのは間違いない。過去1年間(18年9月~19年8月)の1コース1着率は54・4%。これは全国平均(54・8%)とほとんど変わらず、多摩川とは全く一緒だ。

多摩川との違いはアウトコースの1着率。6コースはほとんど差がなかったが、5コースは多摩川の6・4%に対して三国は4・5%。1着数でいうと36勝分の差がある。これはスタートライン上のコース幅が62メートルと全国で2番目に広いのが要因。アウト選手の攻めは届きにくいとされる。

イン以外で狙うとなると2コースか。1着率17・3%は全国屈指の差し水面とされる平和島、びわこと変わらず、全国平均14・7%を上回る。2コース差しが決まれば、インが残す率が高くなる。前記の、外の攻めが利かないことも加味すれば、イン1着率は同じでも、多摩川より内有利の印象を持たせる。

なお現行エンジンは今年4月が初降ろし。47号機が唯一複勝率50%を超える。41号機が優勝回数3回で最多となる。【古村亮】

※明日は注目選手