準優12Rを逃げ切った吉川昭男(46=滋賀)が、優勝戦はアンダーシャツに刻まれた「狷介(けんかい)孤高=自分の意志をかたくなに守り他と協調しないさま」の文字を胸に激走する。シャツは今年3月のびわこG2を制した時に、交流のある競輪の村上義弘に贈ってもらった。

吉川は「義弘君が僕のイメージで考えてくれたんだよ」とうれしそうに話す。予選最後の4日目12Rは5枠から、2着以上で同乗の長岡茂一に先着という厳しい条件をクリアして首位通過を果たしVロードに乗った。1号艇の優勝戦は「気持ちで行きます」。村上義弘の代名詞である“魂の走り”を吉川も実践する。