師走の大一番、SG住之江グランプリ(GP)とプレミアムG1徳山クイーンズクライマックス(QC)の出場者が出そろった。連載「ROAD TO グランプリ&クイーンズクライマックス」でGP18人、QC12人の全出場選手を紹介していく。

<田村隆信(41=徳島)賞金11位>

11月蒲郡周年で優勝。桐生チャレンジカップでは優出6着。平和島プレミアムG1・BBCトーナメントは抽選運も味方に付けて初代覇者に名を刻んだ。近況好調の要因はふたつ。「ひとつはこだわりをなくすこと。エンジンの特徴に応じてどうするか。もうひとつは来年の地元SG、鳴門オーシャンCに出ること。そのためにもいい成績を残したい」。調整への取り組み方を変え、地元愛の強さが終盤戦で実を結んだ。14年以来5年ぶりのグランプリ出場に完全復活の予感が漂う。

<長嶋万記(38=静岡)賞金11位>

過去最高の状態で臨んだ前回平和島大会は1、6、転覆、5着と打ちのめされた。今年はいい意味で「自分に期待しない」と決め、リスタート。ここまで9月の優勝1回のみでも「納得。課題を持って、それが徐々に表れてる」と体幹強化や、下腹部を意識した自称“侍ターン”が実を結びつつあるという。優勝1回でも年末決戦にたどり着いたのは地力アップの証し。さらに冬場に調子を上げるタイプでもある。「タイトルがないので何かひとつ肩書が欲しい」。今回で4年連続、5回目の出場。多くのファンが待ちわびる悲願Vへ今度こそ!

※明日はGP&QC賞金10位