西島義則(58=広島)が底力を発揮してマスターズリーグ第9戦を制した。通算93回目、尼崎では02年のSGオールスター以来、17年ぶり5回目の優勝となった。

4枠の西島は当然のようにイン取りを狙って前付けに出た。地元の1枠芝田浩治も譲らず、西島は2コースとなった。やや深い100メートル過ぎの起こしとなったが、西島にとっては慣れたものだった。芝田のコンマ45のスタートに対し、「全速でいった」という西島はコンマ26のスタートで他艇の反撃を封じてまくり切った。表彰式では「まだまだ若いものに気持ちで負けるつもりはない。進入からファンを沸かせるつもりで頑張ります」と力強く宣言。尼崎では強豪がそろう来年1月11日から行われるバトルトーナメントにも出場が決まっている。抽選で決まる枠番は不問に、シビアな進入でファンを魅了し続ける。