佐藤水菜(21=神奈川)が逃げる高木佑真追走から番手まくりを放って、初戦で早々と今年初優勝を飾った。引き揚げるなり「やっちゃいました」と笑顔がはじけた。

腰痛に悩まされ、昨年11月小倉ガールズGPトライアル(664)、12月ガールズGP4着と確定板にも載れない成績が続いた。今節も2着2本と未勝利での決勝進出だった。それでも「状態は悪いけど、徐々には上向き」と復調の兆しは感じていた。

決勝は「流れに乗れるように」。展開はまさにそれだった。赤板で当銘直美-高木が上昇すると機敏にスイッチ。高木とは日ごろ練習をともにしているだけにあうんの呼吸もあったのだろう。高木が出切ってしまえば後は石井貴子のまくりに合わせて仕掛けるだけだった。「優勝はやっぱりうれしい。でも、最後、内を空けて林(真奈美)さんに入られたのは気を付けないと…」と反省もちょっぴり。