戸辺裕将(48=茨城)が選抜3Rで2着に入り、半年ぶりに連絡みを果たした。

4角6番手から中を突いて2着に入ると「あんなに踏めたのは久しぶり。4コーナーでどのコースに行こうか考える余裕があった」と感慨深げだった。

昨夏から持病の座骨神経痛が悪化。みるみるうちに10点も得点を下げた。

「前期はかろうじてチャレンジ落ちを免れたけど、時間の問題と思っていた。最近、少し痛みが治まって、ウエートトレーニングを始めた。こんなに早く効果が出るとは…」。

数々の修羅場をくぐってきた人格者には、周囲も温かい。悪い時期には、神山雄一郎や武田豊樹がこぞってアドバイスを送っていた。今開催の内容には、心配した仲間たちも安堵(あんど)しているだろう。