静岡のトップバッターとして1予3Rに登場した菊池竣太朗(23)は、中団からのまくり追い込みで2着に入り地元勢に弾みをつけた。

「今までにないぐらい、ゴール前は思いっきりハンドルを投げました」。

そこまで勝ちたかったのには理由があった。今月の1日、祖父の仁郎さん(享年72)が急逝。おじいちゃん子だった菊池は大きなショックを受けた。

「前日まで普通に働いていたから、突然のことでした。今回、僕の静岡G3初出場が決まってからは、誰よりも楽しみにしていた。初日も、きっと見てくれたと思います」。

亡き祖父にささげる渾身(こんしん)の走りで、2日目以降も暴れ回る。