2カ月間、レースのなかった寺沼将彦(28=東京)は、開催決定に胸をなで下ろした。

先月には第1子が誕生したばかり。「中止が続いて家族にも心配をかけた。行ってらっしゃい、と妻に気持ちよく送り出してもらいました」。走れる喜びは、選手を支えている家族も同じだ。

初のS級昇格を狙う今期は、ここまで好位置につけている。「京王閣バンクが使えなかったので、練習量を落とさないようにしっかり乗り込んだ。S級点を意識して小さいレースをしないように頑張る」と、特選10Rは強い気持ちで主導権を取る。