永井大介(43=川口)が準決A10Rで辛くも2着に入り優出。区切りの通算100回目のVへの望みをつないだ。

「何とか…」が第一声だった。逃げる田辺誠は先に抜け出し1着。古木賢との2着争いは最終周回で差してしのいだ。優出を決めてほっとした表情だった。

9Rから急に雨が降り出し、10Rも湿走路。「エンジンは2日目のまま、タイヤだけ交換していった。雨なら何か扱う。みんな滑っていましたね。(コースは)内目も走ったけど手前が離される。(内を走るなら)もっと早く回転が上がるエンジンを作らないと。今は外を使って何とかっていうエンジンだから。なので、とりあえずキャブは調整していく」と言う。

最終日の優勝戦の時間帯は降水確率20%と微妙。「晴れならこのままで悪くないと思うんだけどね。スタートは雨だと出てから空回るから難しい。タイヤは晴れなら2日目ので、雨なら交換していく」と、タイヤのチョイスには迷いがない。

昨年11月27日に99回目のVを決めてから、約7カ月間もVがなく、区切りの100回Vがずっとお預け状態のままだ。「明日はチャンス? 雨は(湿走路巧者の)大木選手がいるけど、晴れならね。まあ、早く(100Vは)決めたいですけどね、頑張ります」。史上10人目、現役では6人目の通算100回Vへ、持ち味のスピードを生かした走りで記録達成を狙う。